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2004年12月から2006年10月までベルギーの、とある海岸のリゾートの町に住んでいました。その時にいろいろなと頃を旅した思い出をつづります。
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ひらめの造りなんて高くて日本ではめったに食べれませんが、オステンドでは魚屋で大振りのもの(いわゆる”ざぶとん”に近い)を結構売っていて、よく買って薄造りにしたり煮付けにしたりして食べました。

4~50cmで30ユーロはしなかったと思います。非常に肉厚でしたね。

 

大抵は魚屋で6つ切りにしてもらって持って帰ってからそれをおろしました。

 

彼らはどうやっておろすかと言うと

まず、のこぎり歯の包丁で頭を落とします。

頭は必ず“いるか?”と聞かれました。

いらないと言うと

“これはいいスープが出るんだぞ”と教えてくれます。

 

次は大ばさみで両側のひれを切ります。

じょきじょきって感じです。

 

次はのこぎり歯の包丁で背骨に沿ってまっ二つ。

ゴリゴリやります。

 

最後に1片を3つにカットしておしまい。

 

大きいので1片で数人前の薄つくりができます。

 

後は冷凍庫に入れておけばいつでもおいしい煮つけができました。

一生分食べたかな?

 

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アパートの近くに中華の食材を売っている店がありましたがここに時折日本式の絹ごしや木綿の豆腐が入荷しました。

日本で売っている豆腐とまったく同じです。

月一のペースでくるので入ったときはまとめ買いしてました。

ベルギーで冷奴。

かーー、こたえられんなー。

 

この豆腐どこで作られたのかと容器をチェックすると“produced in Singapore”と書かれていました。シンガポールですよ。

随分遠くから来るんですねー。

 

中国式の豆腐も売ってるんですがこれは結構硬くて少々のことでは崩れません。こちらも日本式豆腐が無いときは時々利用しました。

 

この中国式豆腐どこで作られていたかは確認しませんでしたが、最近の中国から来る食品の報道を見てるとやはり中国式は敬遠した方がいいのかしらん?

もうひとつ。
あちらでの生活で重宝したのがインスタントの豆腐。

ハウス 本豆腐。
これは優れものでした。

ヨーロッパの僻地?へ赴任されている人へのお土産に最適。






 

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日本のスーパーでは鶏のモモ肉はばらして売ってますよね。

 

だから“から揚げ”作るなら下味つけて片栗粉をまぶして揚げるだけ。
簡単です。

 

ところが、ベルギーではそのばらしたモモ肉が売っていな~い。

骨付き一本ものだけです。

したがって、から揚げが食えん!

これは“鳥から”大好きの私としては重大問題。

 

ヨーロッパに行った当初しばらく我慢していたがどうにもから揚げが食いたくなって自分で調理することを決意。

 

スーパーで鶏ももを買ってきて捌くことにしました。

 

モモ肉を包丁でだんだんに切り取っていくのですがこれがどうにも上手く行かん。

 

ふにゃふにゃして上手く切れん。悪戦苦闘。1本裁くのに15分。

2本捌いた所で“もー止め。”

 

プッツンです。

 

こんなに手間ひま掛かるなら日本ではなんであんなに売ってるのか?

きっと何とか式自動骨付き鳥モモ肉捌き機があるんやね。

これぞ日本の技術ってやつね。

 

それはさておき。

 

さーーて、どうやったら上手く捌ける?

 

ふと思いついたのが調理用はさみを使うこと。

すぐに買いに行きました。

 

今度はやりやすい。

はさみで筋を切っていけば比較的簡単に身が外れます。

 

チョキン、チョキン、チョキン

 

15分くらいで捌けます。

 

私は一度に大量に裁いて冷凍庫に保存して食べたくなったら解凍して食べてました。

 

とりあえず問題は解決したけど、本当のコツはもっと他にあるのかも?

 

 




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何とかヨーロッパの硬い牛肉を旨く食べようと思って、肉屋でスライサーで最大限薄く切ってもらったら、店の主人とその奥さんがちらちらとこっちを見ながらひそひそ話をしてます。

やおらこっちを向いて

 

“これどうするんだい?”

 

“食べるんやけど”

 

“本当に?・・・・・・”だと。


よっぽど肉を薄く切って食べるのが珍しいみたいです。
 

ジャガイモ、たまねぎとにんじんで肉じゃがを作りました。


あんまり期待はしてなかったけど 


“やっぱりあかん。“

 

どんなに薄く切っても硬いものは硬い。

ごわごわします。

結論:ヨーロッパの牛肉は薄切りにしても、煮ても焼いても食えん。
   レアーで食べるのが一番です。

 

 

アンコウは日本でも冬場の鮟鱇鍋として有名ですがベルギーでは

Lotte(仏語)と言う名前で売ってました。

 

これが結構よく取れるのか魚屋ではいつも捌いて皮をはがして身だけになった姿で山盛りにして売ってました。

 

きれいな白身なのでベルギーの人は絶対もとの姿知らないでしょうね。

 

ちなみにヨーロッパではこういう魚は

捌いた形で売っています。

 

身だけで30cmくらいの大きさでしょうか?

一本10から15ユーロで買えます。私は買いだめして冷凍庫で保存してました。

 

 

あるとき、これを買って、から揚げにして食べたらこれが旨いの何の。

白身で実に淡白なんですが、独特のうまみがあります。

 

これが、私が仲間を呼んでご馳走を振舞うときの定番のメインディッシュになりました。評判は上々でした。

 

私のとっておきのレシピ、作り方がはいたって簡単。

 

左右の身をはずし、一口大に切って酒としょうゆで下味をつけて30分ほど冷蔵庫で寝かしてから片栗粉をつけて高温で揚げる。

たったそれだけ。

 

揚げたてをレモン汁をかけて(ちょっと気取りすぎか?)食べると

 

“も~、幸せ。”です。

 

 

赴任してからしばらくは適当に野菜や肉をフライパンで炒めたりして食べてましたが、無性に揚げ物が食べたくなってきました。


てんぷら、フライ、から揚げやらコロッケなどが恋しくなって何とかできないものかと考えました。

 

そこで、ひらめいたのがフリッターのフライヤーの活用。

 

こちらの人はフライドポテトは半主食みたいなものでマヨネーズやケチャップをかけて毎食のように食べます。そのための調理器具として専用のフライヤーがあるのを思い出し早速購入しててんぷらやから揚げを作るのに使ってみました。

 

これがすごく具合がよい。温度調節もできるし油も入れっぱなしでOK

あとかたずけが不要。

 

揚げ物つくりに大活躍しました。

 

あちらに留学、駐在する人には絶対のお奨めです。

 

これって、日本でもてんぷら用として売れば絶対売れると思いましたね。
 

 

 

 

吉野家の牛丼はアメリカ産の牛肉でないとだめ?

 

たしかにそうですね。

 

ヨーロッパの肉ってさしが入ってなくて日本式調理法でも歯が立ちません。

えさが違うんでしょうね。

筋肉質でしまってるんですね。

 

いろいろやってみました。

 

すき焼き、カレーライス、焼肉、野菜炒め。

どう調理しても肉が硬くて食えたもんじゃない。
脂身から出てくる旨みがなくて口の中でごわごわします。

 

何とかおいしく食べる方法は無いものか?

 

考えに考えた末に出した結論は(おいおいそんなに大げさな)

 

和風ローストビーフ。これしかない。

 

ももの塊を買ってきてオーブンで適当に焼く。

 

なーに、ものの本にはタコ糸を巻くだの書いてますがそんなこたー気にしません。

 

適当に焼けたら(レアーですぞ。焼きすぎは禁物)

 

薄く切って、大根おろしとポン酢で食べる。

 

あっさりしててやわらかい。これは食べれます。
子供もきっと喜んで食べます。

 

それだけです。はいっ。

 

どうぞお試しあれ。

 

 
ヨーロッパに行ってすぐのころ、張り切っていろいろなレストランを回りましたが旨い料理に当ったことがありませんでしたね。
 
大抵は変な香草の入った料理、ぶよぶよパスタ、油べとべと料理。
 
会社で“ヨーロッパには旨い料理はないねー”と言うと
 
先輩社員が“それはあんた、金を出さんからや”
 
ギャフン、・・・・・

そう言やー、私が行ってたのは大衆向けレストランばかり。
 
その後、パリで2つ星のレストランに行く機会がありましたが
 
そこで出てきたトリュフを使った前菜はたしかに旨かったですね。
 
やっぱり金ださんとあかんのや。
 
私のもっとーは安くて旨いものを食べることなんですが・・・


 


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